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研究の実際
3、高学年部の実践
(1)高学年部のテーマ
(2)高学年部の具体的実践事項
(3)具体的実践事項について
1、大切な言葉や文に着目した読み取り  
大切な言葉や文に着目し、そこから読みを広げていくことにより、児童が共通に課題意識をもち、大切な言葉や文から読みを広げることで、共通のテーマのもとに対話活動が行われると考えた。1学期は「読むこと」の中でも説明文の学習を中心に授業に取り組んだため、物語教材では2学期に実践を行う予定である。
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【伝えるための五つのポイント】
2、言語意識を明確にした対話活動
伝え合う活動では、児童の言語意識が大切である。昨年度「五つの言語意識」を研究に取り入れ、伝え合う力の育成を図ってきた。1学期の実践では、特に相手意識と目的意識を明確にさせ、共通のテーマで対話活動に取り組ませ、伝え合う力の育成をねらった。
3、自分の見方や考え方を広げる対話活動  
高学年の児童の中には、恥ずかしさなどから積極的に発表できない児童が少なくない。しかし、ペア対話やグループ対話を取り入れることで、自信をもって話すことができるようになってくる。そして、対話をしていく中で自分の見方や考え方が広がることに、児童自身が充実感や満足感をもつことができると考える。ペア対話やグループ対話で、児童一人一人に話す機会を保障し、実際の活動を通して伝え合う力をはぐ
くむことに取り組んでいる。
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【全体対話の様子】
(4)言語意識を明確にした対話活動の実践(第5学年)
1、単元名 読書の世界を広げよう
教材名 「千年の釘にいどむ」(光村図書)
2、単元の目標
文章に書かれている事実に基づきながら、自分の感じ方や考え方を明確にして感想を書くことができるとともに、感想をお互いに伝え合い、考えを深めることができる。
3、授業のポイント
教材文の中に出てくる白鷹さんという職人に目を向け、「この人はどんな人だろう」という課題をもとに自分の考えを出し合い、内容を焦点化させて対話をさせた。また、単元の最後に、自分のことと重ねながら、白鷹さんに手紙を書くということを伝え、対話活動に目的意識を強くもたせた。
4、授業の実際(7時間取り扱い 6/7)
5、授業を振り返って
児童は、自分自身で白鷹さんの人物像を思い描くことができたが、友達との対話を通してその人物像が広がり、新たな一面を見いだしていくこともできた。本時ではグループ対話を中心に取り組んだが、目的意識を明確にしたことにより、積極的に対話活動に取り組む児童の姿が多く見られた。
(5)大切な言葉や文に着目した読み取りの実践(第6学年)
1、単元名 文章を読んで、自分の考えをもとう
教材名 「生き物はつながりの中に」(光村図書)
2、単元の目標
文章の構成や表現から要旨をとらえるとともに、自分が生き物として生きることや筆者の考えについて自分なりの考えをもつことができる。
3、授業のポイント
仮説Tを受けて、本時では大切な言葉に着目して、読み取りを行った。筆者の考えを「すてき」という言葉から読み広げ、自分自身の考えをもつことへとつなげていった。一人一人が自分の考えをもつことが、意欲的な対話活動につながると考えた。
4、授業の実際(7時間取り扱い 7/7)
5、授業を振り返って
本時の学習では、「すてき」という言葉から筆者の考えを読み取り、自分自身の考えをもつ学習へとつなげていった。言葉にこだわった読み取りと「つながりの図」から自分の考えをもち、その考えを確かめたい、話したいという思いを高めていくことができた。


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