は じ め に |
本校は、文部科学省より平成17〜19年度の3か年にわたる学力向上拠点形成事業（確かな学力育成のための実践研究事業）の研究指定を受け、今日まで研究を進めてきました。今回、その研究指定の最終年にあたり、研究発表会という形で本校の研究内容を公開することとしました。
現代社会において、子どもたちのつながりの弱さやコミュニケーション能力の低下、物事に対する受け身の姿勢等、気掛かりな傾向として報告されていますが、本校の子どもたちにも重なる状況が多々あると感じています。
研究を推進するにあたり、児童の実態把握及び教育課題の明確化や、本校教育目標の達成を図る視点に立ち、研究の方向性や内容を模索してきました。その結果、児童の表現力育成の緊急性が明らかになったことから、研究テーマを「自分の思いをいきいきと伝え合う心豊かな子どもの育成」としました。
そして、豊かな表現力の育成を図ることをとおして、確かな学力の基盤を形成したいと考えました。確かな言語能力をはぐくみ、言葉で伝え合う力を高めることで、国語科のみならず学習活動全般において主体的な学習が展開され、豊かな人間性や社会性の形成につながると考えています。
そこで、伝え合う力の育成を図るために、子どもたちが豊かに表現するための手立てを研究し、豊かな表現力を支える基礎・基本の育成と着実な定着を目指し、研究に取り組んでいるところです。
ここに学力向上拠点形成事業研究指定校としてこれまでの実践を発表し、各校の研究推進の一助になればと考えているところです。また、この発表会を通して研究の成果を検証し、新たな方向性の模索と研究の更なる深化と充実を図りたいと考えています。
ご参加いただきました先生方の忌憚のないご批正、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。 |
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平成19年10月18日 |
阿蘇市立内牧小学校校長 |
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