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研究の実際
1、低学年部の実践
(1)低学年部テーマ
 
(2)低学年部の具体的実践事項
 
(3)具体的実践事項について
1、挿絵の活用と言葉に着目した読み取り  
読み取りの工夫として、挿絵の活用を行った。挿絵から場面の様子や情景を想像豊かに思い描くことができるようになってきている。また、登場人物の行動や会話文などの言葉への着目を行った。自分の考えの根拠となる言葉にサイドラインを引いたり、文の行間の読み取りをしたりすることで、自分の考えを深め、想像を膨らませるようにした。
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【大切な言葉は?】
2、対話モデルの活用  
低学年の児童は自分の考えをみんなの前で発表することにあまり慣れていない。そこで、対話活動の基本となる「話し方」や「聞き方」の定着を図っている。対話モデルを活用したペア対話を取り入れることにより、相手と自分の話を比べたり、自分の考えを表現したりすることができるようになった。また、自信をもって話したり友だちの考えを聞き相手に自分の考えを返したりすることを意識するようになった。
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【くまさん、どうしたの?】
3、楽しく伝え合う対話活動
児童の想像を膨らませるために動作化(ペープサートやお面の活用)を取り入れ、「話したい」、「聞きたい」という気持ちを高め、楽しく対話できる場面設定の工夫を行った。また、挿絵と吹き出しを使った対話活動にも取り組み、楽しく活動する中で伝え合う力をはぐくむことを目指した。

 
(4)挿絵の活用と言葉に着目した読み取りの実践(第1学年)
1、単元名 「はなのみち」(光村図書)
2、単元の目標
絵や文章から場面の様子を想像したり、声に出して読んだりすることを楽しむことができる。
3、授業のポイント
伝え合うことへの意欲を高めるために、「ふきだしおはなし」の活動を取り入れた。登場人物と自分を重ね、それをもとに読み取りを深め、楽しく伝え合う対話活動ができないかと考えた。
4、授業の実際(7時間取り扱い 3/7)
5、授業を振り返って
本時の最後で、児童はくまさんとりすさんになって対話を行った。「しまった。あながあいていた。」のくまさんの言葉に「大丈夫だよ。」とりすさんの言葉が続く。これで十分だったのだが、ある子どもはりすさんの言葉の後に、くまさんの返しとして「ありがとう」という言葉を心の底から贈った。児童自ら対話を発展させ、あたたかい言葉のやりとりを行った胸が熱くなるそんな一場面だった。
 
(5)対話モデルの活用の実践(第2学年)
1、単元名  本と友だちになろう

教材名  「スイミー」(光村図書)

2、単元の目標

登場人物の気持ちや場面の様子を想像しながら読んだり、声に出して読んだりして、お話を楽しむことができる。

3、授業のポイント
本時では「対話モデル」を活用して対話を行った。登場人物(ひとりぼっちになったスイミー)の心情を心内対話で想像し、その考えを深めたり広げたりするためにペア対話→全体対話を行った。
4、授業の実際(14時間取り扱い 3/14)
5、授業を振り返って

子どもたちは全員意欲的に学習に取り組むことができた。心内対話により吹き出しの内容もスイミーの気持ちをとらえた様々な意見が見られ、ペア対話でも楽しく意見交流をすることができた。しかし、全体対話を通してそれを広げることは難しく、全体対話の進め方などが課題として残った。



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