(1)「読むこと」における「対話」の意義について |
本研究では、これまでに「話すこと・聞くこと」の領域で培われた力を基礎に、「読むこと」の領域と関連を図る中で、伝え合う力を実践的な力としていきたいと考えた。児童にとって、物語や説明文等の読み取りは、自分の内に一つの世界を形成する創造的活動である。今までの授業においても、読み取ったことを発表し、思ったこと、考えたことを広めたり、深めたりしてきた。ここに、新たに「対話」活動を計画的・意図的に取り入れ、学習過程に位置づけることにより、考えたことをより一層高め合う手立てとなる。読み取った感動を対話で伝え合うことで、児童は伝え合うことの楽しさやよさを実感することができると考える。 |
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(2)本校の考える「対話」について |
「対話」は、伝え合う活動に相手意識や目的意識をもたせ能動的にするために有効な手段で
あると考える。 |
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(3)「対話」の形態について |
本校では対話を、自分と教材や題材との向かい合い(心内対話)や、学習指導要領にある話し合い(全体対話)を含めた広い意味でとらえた。対話を以下の4つの形態に分類し、学習過程への効果的な位置づけを図ることにした。 |
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(4)「対話」で目指す子どもの姿 |
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(5)研究における「対話」の位置づけ |
本研究では、国語科の「読むこと」の学習過程に対話活動を取り入れ、伝え合う力をはぐくんでいくことを目指している。研究において「対話」を以下のように位置づける。
目的を明確にした読み取りを工夫することで、読み取ったことを伝えたい、確かめたいという思いが高まり、対話の目的となる。そして、対話により主体的に話したり、聞いたりする態度や、言語意識が育成され、伝え合う力をはぐくむことにつながると考える。 |
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