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信条など

考えていることや人生観など、“ボチボチ”書く予定です。

国家の自給率

我が国は次の3点を諸外国に頼っています。
①食糧  ②エネルギー  ③平和(軍事力)
ちなみに自給率は、食糧37%、エネルギー8%、軍事力?%(数値が見当たりません)
我が国は独立国家ですから自給(自立)を目指すべきと考えますが、現実にはなかなか難しいようです。

自給(自立)には範囲(規模)があり、レベルに応じて考えなければなりません。
地球 → 国家 → 自治体 → 地区 → 家庭 → 個人
自給率が高いほど「安定した暮らし」「安心できる暮らし」「幸せな暮らし」と言えるのではないでしょうか。


食糧自給率

農政局のホームページによると、
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戦後、食生活が欧米風に変化し、米の消費が減る一方で肉やパンの需要が増え、 88%だった自給率は年々減少し、今では37%まで落ち込みました 依然として上がる気配はありません。
それどころか、農水省は自給目標値を2015年に、50%から45%に引き下げています。
21世紀は人口増加や地球環境の悪化などで、世界の食料が不足すると懸念されています。 また、農産物の生産は天候に左右される上、どの国も国内供給を最優先させるでしょう。
農産物の価格が安いことは、消費者の利益の一つではあるのですが、 「外国産がいつまでも安い価格で安定して手に入る」、このような保障はありません。


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上は国民一人当たりの耕作面積です。 農家は安い農産物の生産に向け、懸命に努力はしているのですが、生産基盤の違いはどうしようもありません。 しかも、中山間地は段々畑で作業効率が悪く、都市部から遠いため流通コストが嵩み、しかも鹿やイノシシからの被害にも悩まされています。

状況は厳しいのですが、幸い南阿蘇村は「世界の阿蘇」として知名度は抜群で、自然環境にも恵まれています。 こうした特長を最大限に生かせば、ブランド化が図られ安定した経営を営むことができ、南阿蘇村の食料自給率を高めることができます。


エネルギー自給率

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さて、わが村では、
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上は昨年秋から旧立野小学校で実証実験中の「風レンズ風車」、 九州大学で生まれた画期的な次世代小型風力発電機で、 特徴は、①高効率、②静粛性、③景観性です。

村にとって自然エネルギーの利活用(CO2排出削減)は重要なテーマであり、現在、太陽光・風力・小水力・地熱(R4発電開始)に取り組んでいます。 残りはバイオマス、保安林の樹種転換事業を準備中であり、原料が安定的に確保できるようになれば実現でき、 エネルギーの地域自給率を少しでも高めることができます。

ちなみに我が家は、太陽光と薪ストーブです。
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南阿蘇村には清らかな湧き水が豊富にあります。温泉もありますし、何といっても美味しくて安全な農産物がたくさん獲れます。 あとはエネルギー自給率をもう少し高めれば「真に豊かな村」になります。



座右の銘・教訓

心掛けている言葉を載せてみました。

「暗いと不平を言うよりも 進んで明かりを点けましょう」
これは民放のラジオ番組で、日曜日の早朝に流れています。

「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」
私が米農家だから、ではありません 日頃から心掛けております。


最後は手本とする生き方です。詩:宮沢賢治(原作は片仮名)
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしは
なりたい

詩の中で「決して怒らず」(ケッシテイカラズ)とあります。 自分に言い聞かせてはいるのですが、なかなか。



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