畜産情報

牧野を利用した周年放牧
〜取り組みの一例〜
草地資源をフル活用して周年放牧、・低コスト生産


 跡 ヶ 瀬 牧 野 組 合 

阿蘇郡阿蘇町



1. 背景

阿蘇郡には、約1万ヘクタールの改良草地があり、放牧や採草に利用されている。近年、いくつかの牧野組合では、夏山冬里(4月〜11月は放牧、12月〜3月は舎飼)採草地の3番草利用を放牧に切り替え、放牧の期間延長が実施されてきた。跡ヶ瀬牧野組合では、放牧期間延長をさらに一歩進め、草地資源をフルに活用した周年放牧に平成7年度より取り組んだ。



2. 跡ヶ瀬組合の概要

阿蘇山の北外輪山、標高930mに位置する。昭和44年に設立され、肉用牛褐毛和種の放牧と、乾草生産販売を行っている。

表1 牧野組合の概況
有畜農家戸数 10戸(4戸が冬季放牧実施)
放牧頭数 84頭(成牛)
改良草地面積 68ヘクタール
野草地面積 100ヘクタール
冬季放牧頭数 約30頭
冬季放牧面積 26ヘクタール



3. 周年放牧実施状況

牧野の草資源を有効活用するため、採草地の1番草を5月下旬、2番草を8月下旬までに収穫し、施肥後、冬季放牧用に備蓄を開始するが、昨年は1番草刈り取りが7月初めと遅れたため、2番草を刈り取らず、施肥後、そのまま備蓄した。冬季の放牧は成牛のみ約30頭で妊娠牛を対象とした。



4. 成果
表2 冬期放牧牛の平均体重の推移(平成7年度)
 

調査頭数
(頭)

開始時体重
(kg)

2月体重
(kg)

4月体重
(kg)

体重増減率

跡ヶ瀬牧野 10 561 583 570 102
(注)開始時体重に対する4月調査体重の割合。

ポイントです。

冬季放牧においても、大きな体重の減少は見られず、血液成分も異常が認められなかった。冬の厳しい寒さには、風の当たらない谷間の1カ所で集団で過ごすなど、牛自体の環境適応性が観察された。また、冬の飼養管理(給餌、糞尿処理)も大変楽になり、周年放牧に対する組合員及び地域の相互理解も得られた。




5. 今後の取り組み

平成7年度の取り組みで自信を深めた牧野組合は、肉用牛の増頭を考え、平成8年度に畜産再編総合対策事業において周年放牧畜舎を建設した。 今後は、最大限放牧を取り入れた肉用牛生産に取り組む予定である。



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阿蘇町役場農政課
熊本県阿蘇郡阿蘇町大字内牧261番地