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ロケットストーブ
地球温暖化対策として、我が家の暖房は薪ストーブ、灯油はほとんど使っていません。
本体は国産を購入、詳しい方に習いながら、自力で設置することができました。
平成21年(2009年)12月撮影
ただ、もし普通の薪ストーブが普及すれば、必ず薪不足が生じます。
何かいい方法はないものかと、考えていた矢先に巡り合ったのがロケットストーブでした。
以前、ロケットストーブ作り方にはまりまして、その時のことを記念に載せています。
【奮戦記 平成23年秋】
2011.03.11東北震災で活躍したエコストーブはこの原理を応用したものです。
ロケットストーブの特長は、
1、熱効率がいい
2、薪の種類を選ばない(間伐材や廃材など)
3、横引きが可能
4、構造が簡単 などです。
ということで、早速自作してみることにしました。
初回の材料は、
ペール管
シングル煙突 直筒
シングル煙突 エビ曲90°
シングル煙突 T曲
一文字金具や鉄板ビズ
耐熱セメントなども使いました
あとで解ったなのですが、こんなものは必要なく、もっと簡単に作れます。
下が1号機です。
ところが勢いよく燃えませんでした。原因は多分、
1、上昇気流(ヒートライザー効果)がうまく起きていない
2、接合部に隙間が多い
そこで、下は改良した2号機です これはよく燃えました。
薪は杉材で、写真のように立てておくと燃える分だけ少しずつ降りていきます。
少しの薪でとても暖かいです。写真は
岩下さんちのイチゴ園
の事務所です
その後に3号機を作りました。
作成が楽なように二つに分離しました Aの上にBを置くだけで使えます。
移動が楽ですし、煙突の向きも自由自在です。
一番下のペール缶にはパーライトを敷き詰めています またヒートライザー部の煙突は二重にして隙間にはパーライトを入れてみました。
4号機はドラム缶を使って作成、石焼イモができるにしました。
物産館「自然庵」で活躍しています。
5号機はプロパンガスのボンベで作ってみました。近所の新築現場(小佐井家)に置いてありますが、大工さんもびっくり。
①火持ちがいい、②暖かい、③煙が少ない、などです。
以下に材料や作り方を載せてみました。
角鉄管は廃材を、ガスボンベは近所のガス屋さんから廃品を譲って頂きました。
今回は焚口に20kgボンベを使いましたが、鉄管が丸であれば傾けることが出来ますので、50kgボンベでも可能かと。 そうすれば長い廃材や間伐材が燃やせるようになります。
屋外暖房用には十分ですが、本来のロケットストーブには程遠く、もっと工夫が必要です。
ちなみに、図面はExcelで簡単に書けます。
6号機は断熱部分を強化してみることにしました ヒートライザー部(厚さ10ミリの鉄管)をペール缶で断熱、また燃焼部も鉄板で覆い断熱しました。 断熱素材は軽石を使っています。
断熱をうまくやるとヒートライザー部が物凄い高温になるようで、鉄管の上部まで赤くなります。(煙もほとんど出ません)
写真はステンレス煙突を付けていますが、試運転でアルミダクトを使ってみたところ、溶けてしまいました。
7号機は次のような構造で作ってみました。
が、焚口からの引き込みが悪く失敗です。
A:丸鉄管の面積(だいだい色部)50×50×3.14 = 7,850m㎡
B:下降気流の面積(黄色部)180×180×3.14 - 160×160×3.14 = 21,352m㎡
B÷A = 2.72 となっているのですが・・・
空気は熱せられると、約3倍に膨れるのがポイントらしい。
その後に色々と改良したのですが、横引きがうまくいきません。そこで8号機は横引きを諦めて次のように作ってみました。
これはなかなか調子がよさそうです。
材料と構造は、
焚口からの引き込みは結構いいので、煙突を耐火ボード内でもう少し距離を長くしても(横方向にするなどして)いいかもしれません。
最後はこんな感じのを作りました(おあしす米の事務所で活躍中です)
燃焼部と放熱部を別々にしてみました。(2時間弱で完成)
ペールを重ねていますが、接合部は固定しないで置いているだけです
写真では四角の石を重しとして乗せています。
ヒートライザー部は真っ赤になるほどよく燃えます やはり真っ赤になるのが見えると感動です。 放熱部はペール缶を6個つなぎました。
最後の煙突部分は手で触れることができます 煙突はアルミダクトで十分です。
さて今後の目標ですが
1、比較的大きな廃材や間伐材が燃やせる
2、材料代5千円程度、素人でも作れる
3、室内で使える(煙やにおいが出ない)
ちょっとハードルは高いかな
こんなことをやっているうちに世間が暖かくなりました。平成26年(2014年)3月
続く・・・・
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