乙姫物語
・ 阿蘇 乙姫

江戸期~明治22年(1889):肥後國阿蘇郡乙姫村
明治22年(1889) 4月  1日 町村制度施行  :阿蘇郡黒川村乙姫
昭和29年(1954) 4月  1日 町制施行    :阿蘇郡阿蘇町乙姫
平成17年(2005) 2月11日 市制施行    :阿蘇市乙姫

 熊本県東北部、往生岳北麓から阿蘇谷にかけた阿蘇地域の中央に位置します。海抜約495m、 年平均降水量2800㍉以上、平均気温1月13℃以下、8月28℃以下。夏短く冬が長い山地気候で四季美しいところ。
  大正5年(1916年)銅戈 (どうか:青銅製の戈(ほこ)のこと。大陸より弥生時代に伝来、日本では祭器となる) が出土、更には昭和58年(1983年)にも古代鏡・勾玉(まがたま)・十数基の古代住居跡や石棺(せっかん) などが発掘されて、地名より「下山西遺跡」と名付けられ 乙姫の歴史の古さを証明しています。    次ページは乙姫様伝説。
・ 天女(羽衣)伝説

阿蘇市乙姫一三〇〇番地鎮座
  祭神 若比咩神わかひめのみこと(六之宮)
  創建 第五十五代文徳天皇仁寿元年未
(851年)9月26日勧請
由緒
    
 「祭神若比咩神は阿蘇五之宮惟人命の妃であられ 天女の女、容姿端麗、才色の誉れ高く、 主神を助けて、九州の開発に尽くされ、神功皇后の三韓の役に母神蒲池比咩命並びに 惟人命ご出征の留守を預かりたまいてよくその使命を果され御顧の憂いなからしめ給いし功績は 特に大書すべきものであった。この役の功により母神蒲池比咩命は宇土郡郡浦神社に、 惟人命は上益城郡甲佐神社に祭神として祭祀せられ、阿蘇四社(阿蘇・健軍・甲佐・郡浦)として 阿蘇大宮司直祭となる。乙姫神社は之に準じて大祭は、大宮司が執り行っていた。
(かっては、天然痘(ほうそう)の神様として名高く遠近より小児の成長を願って参詣がたえるっことは無かった。) 
以下省略」    (御由緒より)

備考:  乙姫様は阿蘇開拓の祖 健磐龍命(神武天皇の孫)の孫。
わたし達の究極の関心、姫は美人だったか否か。後ろ向きに鎮座され、その尊顔を拝したことはありません。
天女伝説は「三保の松原」の羽衣伝説同様で、ネット上でもいろいろ紹介されています。(阿蘇の「天女の羽衣」、肥後の山と伝説、昔話肥後国歌語り風土記 阿蘇の神など) MAIN MENUへもどる
・ 乙姫神社大祭

 

  毎年4月15日は大祭が執り行われます。
下谷・口の森の集落と賀田・中谷の集落が、一年毎 交互に謡(うたい)と獅子(舞い)を担当します。
  謡「ホウヘンヤ」は一音を数回となく繰り返すため ゆったりとした謡です。また一年おきに担当するためなかなか歌いこなせません。ですが謡に合わせる神輿は一般にみられる祭りの神輿とは異なり、それは優雅な動きを見せます。
  参詣者は疱瘡の神様、乙姫様の御神輿を往復くぐって子供の無病息災と無事成長を祈願します。

・ 天気予報 阿蘇乙姫


  テレビ・ラジオ・新聞などでは 阿蘇地方の天気予報を「阿蘇市乙姫」とか「阿蘇乙姫」と ピンポイントの地名で報道されます。
阿蘇山は浅間山、伊豆大島、桜島とともに日本の最も活動的な火山として気象庁により火山観測に重点が置かれていますが、始まりは 大正15年(1926)2月、県立熊本測候所が阿蘇山上お松茶屋内に2名泊まり込みの冬季山上観測からです。
  その後、電子技術の進展や観測技術の向上により、局地的な異常現象を常時観測するため気象庁は全国1300か所にアメダスを配置。 このうち、全国約850か所で降水量に加えて、風向・風速、気温、日照時間を観測(約21km間隔)、さらに約290か所【平成2年(1990)乙姫小学校内に設置】で積雪の深さを観測しています。 阿蘇地方では乙姫のほか高森町と南小国町に地域気象観測所が設けられていますが、乙姫のデータが阿蘇地方を代表して登場します。                   MAIN MENUへもどる
・ 子安河原観音

乙姫川の上流にある陰陽両厳を神体とする上向きに寝た女体をあらわした自然石で、  1500年前、神功皇后の安産を祈られたと伝えられ、古来から皇室も尊崇あつい。
子授けを願う人は、祈願の上 ここの川石を持ち帰り、股間にはさんで眠ると子宝に恵まれるという。

**男の子が欲しい人は!**      黒い川石と白いお守り
**女の子が欲しい人は!**      赤い川石と赤いお守り
それぞれ持ち帰って神棚もしくは粗末にならないところに安置してお祈りを!!
願いが叶ったら石をお返し方々 またお越しください。
以前はただの緑の広場で乙姫小学校お決まりの遠足地でしたが、近年、全国より参拝の方が訪れられるようになりました。 写真は建立されたばかりの観音様。          MAIN MENUへもどる




子安河原観音 写真集

これ以降は、5月8日の模様です。