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落合直文 孝女白菊の歌 |
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落合直文による「孝女白菊の歌」は、当初、『東洋学会雑誌』に掲載されました。明治21年2月、8月、同22年2月、5月の4回に分けて発表されたもので、その後、加筆されたものが明治37年『萩之家遺稿』に掲載されました。ここに掲出する全文は、その『萩之家遺稿』に掲載されたものです。 |
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『萩之家遺稿』に記されている前文 |
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おのれ、二月の末つかたより、病にかゝり、たえて、筆とりしかば、この歌も、半ばにてさしおきたり。こたび、こゝにきて、湯あみせしに、そのしるしにやもあらむ、こゝちも、やうやう、もとにかへりぬ。さてはとて、しひてものしつ。されど、みづからも、あかぬふしおほかり。まいて、見む者は、いかゞあらむ。ゆるしてよ。をりしも、さ夜ふけわたり、枕にひゞく水音、いとたかし。四月十三日箱の山なる萬翠楼にて。 |
<その一>
阿蘇の山里秋ふけて 眺さびしきゆふまぐれ
いづこの寺の鐘ならむ 諸行無情と告げわたる」
をりしもひとり門にいで 父を待つなる少女あり」
年は十四の春あさく 色香ふくめるそのさまは
梅かさくらかわかねども 末たのもしく見えにけり」
父は先つ日遊猟(かり)にいで 今なほおとづれなしとかや」
軒に落ちくる木の葉にも 筧の水のひゞきにも
父やかへるとうたがはれ 夜な夜な眠るひまもなし」
わきて雨ふるさ夜中は 庭の芭蕉のおとしげく
なくなる虫のこゑごゑに いとどあはれをそへにけり」
かゝるさびしき夜半なれば ひとりおもひにたへざらむ
菅の小笠に杖とりて いでゆくさまぞあはれなる」
八重の山路を分け行けば 雨はいよいよ降りしきり
さらぬも繁き袖の露 あはれ幾たび絞るらむ
俄かに空の雲晴れて 月の光はさし添へど
父を慕ひて迷ひ行く 心の闇には効ぞ無き
遠く彼方を眺むれは ともし火一つぞ微見ゆる
いづこの里か分かねども それを知るべにたどり行く
松杉あまた立ち並び あやしき寺のその中に
読経のこえの聞ゆるは 如何なる人の勤行か
籬も半ば破れくづれ 庭には人の跡もなく
月のかげのみ冴え冴えて 梢のあたり風ぞ吹く
門べに立ちて音なへば 幽かに答ふ声すなり
待つ間ほどなく年若き 山僧ひとり出でて来ぬ
如何に怪しと思ひけむ 暫し見てあり此方をば
少女はそれと知るよりも やがてま近く進み寄り
我れは怪しき者ならず 父を尋ねて來つるなり
行方を君の知りまさば 教へてよかしその行方
少女の姿をよく見れば 匂へる花の顔ばせに
柳の髪の乱れたる この世のものにも有らぬなり
山僧心や解けぬらむ 少女を奥に誘ひ行き
ぬしは何処の誰なるか 詳らに語れ家も名も
折しも風の吹きすさび あたりの気色もの凄く
軒の梢にむささびの 啼くなる声さへ聞こゆなり
少女はいよいよ堪え難く 落つる涙をかきはらひ
妾は本は熊本の 或る武士の女なり
初めは家も富み栄え 心ゆたかに有りければ
月と花とに身を寄せて 楽しく世をば送りにき
一年いくさ始まりて 青き千草も血にまみれ
吹きくる風もなまぐさく 砲の声も絶え間なし
親は子を呼び子は親に 別れ別れて彼方此方に
逃げ行くさまは哀れとも 憂しとも云はむ悲しとも
この時母ともろともに 阿蘇の奥まで遁れしが
眺められけり朝夕に 馴れし故郷その空を
人の言葉に父上は 賊に與してましますと
聞くよりいとど胸つぶれ 袖のひる間もあらぎりき
明け暮れ父を待つほどに 早くも秋の風立ちて
雲井の雁は帰れども 音づれだにも無かリけり
母は思ひに堪えかねて 病の床に就きしより
日毎日母に重り行き 終にはかなく世を去りぬ
父の生死も分かぬ間に 母さへ帰らず成りぬれば
夢に夢見し心地して 思へば今なほ身にぞ泌む
如何につれなき我が身ぞと 思ひ難ちて有りつるに
神の助けか去年の春 父は家にそ帰り來し
母の亡せぬと聞きしより 唯だに嘆きて在りけるが
浮世の習ひと慰めて この年月は過ごしたり
先つ日遊猟にと出でしより 待てど暮せど帰らねば
またも心に頼み無く 斯かる山路に尋ね來ぬ
妾の氏は本田なり 名は白菊と呼びにけり
父な昭利、母は竹 兄は昭英「その兄は
行ひ悪しく父上の 怒りに触れて家出しぬ
風の朝も雨の夜も 偲ばぬ時の無さものを
いづこの空に迷ふらむ 今なほ行方の分かぬなり
是れを聞くより山僧は 俄かに顔の気色変へ
物をも言はず墨染の 袂を絞りて泣き居たリ
とにも斯くにも此寺に 一夜明せと勤めてし
この山僧の心には 深き思ひの有るならむ
少女は其れと知りたるか はた知らざるか分かざれど
さすがに否とも否みかね その夜はそこに仮寢せり
寢る間ほど無く戸を開けて あやしく父ぞ入り來たる
枕べ近くさし寄りて 声も哀れに涙ぐみ
我れ誤りて谷に落ち 今は千尋の底にあり
谷は荊棘の生ひ繁り 出でて来ぬべき道もなし
明日だに知らぬ我が命 せめてはこの世の別れにと
子を思ふてふ夜の鶴 泣く泣く此処には尋ね來ぬ
言葉終らぬその前に 裾引き留めて父上と
呼ばむとすれば跡も無く 窓のともしび影暗し
夢か現か有らぬかと 思ひ乱れて在るほどに
あかつき近くたりぬらむ 木魚のこゑも弛むなり
<その二>
夜もやうやうに明け離れ 心も何かありあけの
月のひかりの影落ちて 庭の遣り水音すごし
少女は寺を立ち出でて まだ物暗き杉むらを
たどりて行けは遠方に 狐の声も聞こゆなり
道の行手の枯尾花 音さやさやに打なびき
吹き來る風の身に泌みて 寒さもいとど増さりけり
巌根こごしき山坂を 上りつ下りつ行くほどに
み山の奥にやなりぬらむ 人かげだにも見えぬなり
梢のあたり聞ゆるは 如何なる鳥の声ならむ
木蔭を走る獣は 熊てふものにやあるならむ
ここは高嶺か白雲の 袖のあたりを過ぎて行く
わが身を載せて走るかと 思へばいとど怖ろしや
はるばる四方を見わたせば 山また山の果ても無し
父は何処におわすらむ 返り見すれど効ぞ無ぎ
折しも後より声立てて 山賊あまた寄せ來たリ
逃ぐる少女を引き捉へ 堅くその手な縛めぬ
あな怖しと叫べども 人無き山の奥なれば
山彦ならで外にまた 答へむものも無かりけり
山の崖路を折れ廻り 谷の下道行き通ひ
伴はれつつ行くほどに 怪しき家にぞ至りける
破れかかりたる竹の垣 頽れがちなる苔の壁
あたりは木々に鎖されて 夕日の影も照りやらず
内よりしれもの出で來り 少女の姿を見てしより
めでたき獲物と思ひけむ ほ手打ち笑ふ様憎し
かねて設けやしたりけむ 洒と肴と取り出でて
飲みつ食らひつする様は 世に云ふ鬼に異ならず
頭と思しき者一人 少女の許にさし寄りて
汝の此処に捕はれて 來たるは深きえにしなり
今より我れを夫と頼み この世の限り仕えてや
我が家に久しく秘め置ける いとも妙なる小琴あり
幾千代かけて契りせむ 今日の莚の喜びに
奏でて我れに聞かせてよ 歌ひて我れを慰めよ
仮リにも否まむその時は 剣の山に上らせて
針の林を分けさせて 辛き憂き目を見せ遣らむ
少女は否と思へども 辞み難くや思ひけむ
泣く泣く小琴を引き寄せて 調べ出でしぞ哀れなる
風や梢を渡るらむ 雁や御空を行くならむ
軒端を雨や過ぎぬらむ 岸にや波の寄せ來らむ
いとも妙なる調べには 畏き神も舞ひやせむ
いともめでたき手振には 潜める龍も踊るらむ
嵯峨野の奥に調べけむ 想夫恋には有らねども
父の行方を偲ぶなる 心は何か変るべき
峯の嵐か松風か 尋ぬる人の琴の音か
ひとり木蔭に佇みて 聞き居し人や誰ならむ
尋ぬる人の爪音と いよよ心に覚りけむ
調べの終る折しもあれ 斬りて入りしぞ勇ましき
刃の光に恐れけむ 頓の事にや怖ぢにけむ
斬られて叫ぶ者もあり 逐はれて逃ぐる者もあり
斬りて入りにしその人の 姿は其れと分かねども
身に纏ひしは墨染の 衣の袖と知られたり
わななく少女の手をば取り 月のかげさす窓に來て
な驚きそ驚きそ 我れは汝の兄なるぞ
いざ細やかに語らはむ 心を静めて聞きねかし
父の怒に触れしより 心に思ふ事ありて
東の都に上らむと 筑紫の海をば舟出しぬ
荒き波路の揖枕 重ね重ねて須磨明石
淡路の島を漕ぎ廻り 武庫の浦にぞ着きにける
ここより陸路をたどりしに 頃は弥生の末なれば
並木のあたり風吹きて 衣の袖に花ぞ散る
都に着きしその後は 唯だ文机に寄り居つつ
朝夕習ひし千々の書 初めて人の道知りぬ
父の恵みを知る毎に 母の情を知るたびに
悔しきことのみ多かれば 泣きてその日を送りけり
心あらため仕へむと ふる里さして帰りしに
軍の有りし後なれば その寂しさぞ尋常ならぬ
見わたす限りは野となりて 昔の影も嵐吹く
尾花が袖も打やつれ 露の玉のみ散り乱る
此や我が家の跡ならむ 其や父母の遺骸ならむ
照す夕日の影薄く 巷の柳に鴉鳴く
頼み少き我が身ぞと 思ひ侘ぶれば侘ぶるほど
浮世のことの厭はれて かの山寺に逃れけり
朝夕読経をする毎に 果てなき事のみ歎かれて
讀みゆく文字の数よりも 繁きは袖の涙なり
昨夜そなたの尋ね來て 語る言葉を聞きしとき
我が嬉しさはそも如何に 我が悲しさはまた如何に
唯だに我が名を名告らむと 思ひしかどもしかすがに
名告りかねたる身のつらさ 名告るより猶つらかりき
あかつき深く別れしを 道にて事もや有りなむと
賊を迫ひ來て今ここに 汝を斯くは助けたり
そなたを助けし上からは 心に残ることもなし
この後何の面ありて 父に二たび見まえまし
彼の世に在りて待たばやと 云ひも果てぬに腰刀
抜く手も見せず一すぢに 切らむとすなり我が腹を
少女は見るより声立てて 堅くその手を抑へつつ
泣きつ叫びつ慰むる 心の底や如何ならむ
折しも空の霜白く 夜半の嵐の昔絶えて
雲間消え行く月影に 雁がね遠く鳴きわたる
<その三>
四方に聞こゆる虫の音も 哀れ弱ると聞く程に
ありあけ月夜かげ消えて 峯の横雲分れ行く
静かに其所を立ち出でて 四邊のさまを眺むれば
軒の松風声枯れて 荒れたる庭に霜白し
手をば取られつ取りつして 互に山路を過ぎ行けば
昨夜の賊の群ならむ 後よりあまた追ひて來つ
山僧それと知りしかは 早くも少女を遁し遣り
己れは此処に留まりて 斬りつ斬られつ戦ひつ
繁る林を折れ廻り 谷の掛け橋うち渡り
少女は辛く逃げしかど 後に心や残るらむ
斬られて痛手はおはせぬか 兄上幸くましませと
はるかに高嶺をうち眺め 偲ぶ心ぞ哀れなる
道の傍に注連結ひし 小祠はたれを祀るらむ
涙ながらに額づきて 祈るも哀れその神に
そこに柴刈る翁あり 泣くなる少女を見てしより
如何に哀れと思ひけむ 此方に近く寄りて來ぬ
事の由をば尋ねしに まこと悲しき事なれば
翁は少女を慰めて 我家に伴ひ帰りけリ
深く鎖しヽ柴の門 半破れにし竹の垣
片山里の静けさは 昼なほ夜に異ならず
木々の木の葉の散り乱れ 籬の菊の色もなく
嵐は時雨を誘ひ來て 虫の鳴く音もいと寒し
父の行方に兄の身に 朝夕こヽろに掛れども
深き情に絆されて 暫しは其所に留まりぬ
隙行く駒の足早く 二年三年は夢の間に
はかなく過ぎてまた更に のどけき春は廻りきぬ
み山の里の習ひにて 髪も姿も乱せども
色香は如何でか失せやらむ あはれ名に負ふ菊の花
若葉摘みにとうち群れて 近き野澤に行く道も
楢の林に一もとの 花の交るが如くなり
里の長なる何某は 早くもそれと聞きつらむ
媒介ひとり頼みきて 長き契りを求めしが
翁は甚く畏みて 乞へるまにまに許したり
少女は斯くと聞きしとき その驚きや如何ならむ
袖もて顔は掩へども 止めもかねつその涙
思ひまはせば母上の この世を去らむその折に
妾を近く召し給ひ 云ひ遺されしことぞある
或る年秋の末つかた 御墓まうでの帰るさに
露けき野路を分け來れば 白菊あまた咲き満てり
匂へる花のその中に あはれ泣く子の声すなり
斯かるめでたき子だからを 如何なる親が捨てつらむ
悲しきことにて有りけりと 拾ひ取りしは汝なり
菊咲く野べにて逢ひたるも 深き契りの有るならむ
千代に八千代に榮へよと やがてその名を負はせにき
更に告ぐべき事こそ有れ 汝は絶えて知らざれど
汝の兄とも頼むべく 夫とも云ふべき人こそ有れ
早く家出をなしてより 今に行方は分かねども
この世に在らば帰り來む 老いたる父もましませば
帰り來らむその折は 行末かけて契り合ひ
夫と云ひ妻と呼ばれつヽ この世楽しく送りてよ
母のいまはの言の葉は 今なほ耳に残りけり
如何でか教を背くべき 如何でか教に背かれむ
さは云へ此所に來てしより 翁の恵みないと深し
とやせむ斯くと人知れず 思ひ惑ふも哀れなり
彼れを思ひて泣き沈み これを思ひてうち嘆き
思ふ思ひは千々なれど 死ぬる一つに定めてむ
折しも媒介入り來り 少女に贈りしその物は
錦の衣稜の袖 げにも眩く見えにけり
少女の心の悲しさを あたりの人は知らざらむ
見つつ翁の喜べば 隣の嫗も來て祝ふ
時雨降り來て照る月の 影も小暗きさ夜中に
何所をさして行くならむ 少女は忍びて家出しぬ
村里とほく離れ來て 川風寒さ小笹原
死を急ぎつヽ行き行けば 水音すごく咽ぶなり
雲井を帰る雁がねも 小笹をわたる風の音も
逃ぐる少女の心には 追手とのみや聞ゆらむ
橋のたもとに身を隠し 我が來し方を眺むれぱ
遠里小野のともし火の 影より外に影もなし
下に流るヽ川水の 底の心は知らねども
あはれ悲しきその音は 少女が死をや誘ふらむ
死ぬる命は惜まねど 斯くと知らさむその折は
さてそ嘆かめ父上の 如何に歎かむ我が兄は
父上ゆるさせ給ひてよ 兄上恨みなし給ひそ
この世を我れは先だちて 母の御許に待ちぬべし
南無阿弥陀佛と云ひ捨てヽ とばむとすれば後ろより
待ちてと呼びて引きとめし 人は如何なる人ならむ
おぼろ月夜の影暗く さやかにそれと分かねども
春秋かけて偲びてし 兄と少女は知りてけり
夢か現か幻か 思ひ乱るヽさ夜中に
里の童の吹きすさぶ 笛の音とほく聞ゆなり
問ひつ問はれつ来し方を 聞きつ聞かれつ行末を
ひと夜語りて明せども 猶言の葉や残るらむ
我がふる里の恋しさに 道を急ぎて帰らむと
野越え山越え行き行けは 霞たなびき花も咲く
日数も幾日ふる雨に 濡れてやつるヽ旅ごろも
家に帰りしその折は 五月頃にや有りつらむ
山ほとヽぎす鳴きしきり 門の橘かほるなり
しげる夏草踏み分けて 軒端を近く立ち寄れば
者忍の露散りて 袖に掛かるも哀れなり
妻戸押し開け内見れば 怪しく父はましましき
こなたの驚き如何ならむ 彼方の嬉しさまた如何に
父上幸くと音なへば 子らも幸くと答ふなり
事を細かに闇きてより 父も哀れと思ひけむ
兄のいましめ宥しやり 妹の操を褒めにけり
親子の三人うち集ひ 過ぎにし事ども語り合ひて
酌む盃のその中に 嬉しき影も浮ぶらむ
我れ過ちて谷に落ち 上らむすべも有らざれば
木の実を拾ひ水飲みて 長き月日を送りにき
或日の朝起き出でヽ 峯のあたりを見上ぐれば
長く掛かれる藤かづら 上に猿の啼き叫ぶ
啼くなる馨の何と無く 心ありげに聞ゆれは
神の助けと挙ぢ上り 初めて峯に上り得つ
嬉しと四邊を見わたせば 前の猿は跡もなく
木立ちしげき山かげに 蝉の馨のみ開ゆなり
浮世の習ひと云ひながら 浮世の常とは云ひながら
人に情の失せ果てて 獣に残るぞ哀れなる
父の言葉を聞き居たる 二人の心や如何ならむ
嬉しと兄の立ち舞へば 楽しと妹も歌ふなり
千代に八千代と云ひ云ひて 共に喜ぶ折しもあれ
後ろの山の松ヶ枝に 夕日懸りて鶴ぞ啼く
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