トチノキ〔栃、橡、栃の木〕(トチノキ科 トチノキ属 落葉高木) 原産/分布:北海道、本州、四国、九州
別名:ウマグリ 用途:公園・街路樹、建築、器具、楽器材 名の由来:縄文時代からの有用樹で、朝鮮語での実
の呼称が語源。漢字の栃も和字で、十千(トチ)=万とし実が多いことからと言われる。別名のウマグリは、英名の
直訳。仏名はマロニエ。
樹皮は灰褐色から黒褐色。老木では不規則に割れ目ができ、大きく剥がれる。剥がれた跡は波状になる。材は、
ひび割れが少なく、削り面が綺麗なため、器具やすり鉢の最高材とされる展葉は他の樹と比べ遅く、子供の手のよ
うな葉が出てくる。葉は対生し、10〜20cmの長い葉柄があり、葉身は大型の掌状複葉となる。小葉は5〜7枚、倒卵
状長楕円形で、縁はやや波状で低い鈍鋸歯がある。小葉柄は無い。雌雄同株。5月頃、枝先に雑居性の、大型の
円錐花序を直立し、雄花と両性花を付ける。果実は倒卵球形。熟すと3裂して、光沢のある赤褐色の種子がはぜる。
トチの実(種子)は、サポニンという毒成分を含んでいるため、苦く渋い。2012年11月播種(母樹妙見様敷地内母樹)