ハコネコメツツジ〔箱根米躑躅〕(ツツジ科 ハコネコメツツジ属)
原産/分布:本州(埼玉、神奈川、静岡、伊豆諸島)
よく分枝し、小枝は細く、褐色の平たい剛毛を密生する。葉は枝先に輪生状に集まって互生し、長楕円形で長さ
0.7〜1センチメートル、両端はとがり、質はやや厚くて両面に褐色の毛がある。6〜7月、枝先に筒形の白色花を
1〜3個開く。花冠は長さ0.8〜1センチメートル、先は浅く5裂し、短毛が密生する。雄しべは5本、葯(やく)が縦に
裂けて花粉を出すので、葯の先の穴から花粉を出すツツジ属Rhododendronとは区別される。
(2011.3八王子市裏高尾 峯尾春男氏より貰う)
ハナイカダ〔花筏〕(ミズキ科 ハナイカダ属 落葉低木) 別名:ママッコ、ヨメノナミダ(嫁の涙)
名の由来:花の咲く葉を筏にたとえてついた名 原産/分布:北海道(西南部)、本州、四国、九州、中国
用途:庭園木、若葉は山菜
若い枝は緑色を帯びる。太くなると樹皮は縦に裂け、褐色の縞模様ができる。葉は単葉で互生する。葉身は楕円
形で鋭尖頭、基部は広い楔形。縁には低い鋸歯があり、先は短い針状になる。本種の大きな特徴は葉の中央に
花が咲き、実がなることである。雌雄異株。5月に葉の中央部に雄花あるいは雌花が咲く。雌花は通常1個、ときに
2〜3個つく。雌花は花弁が4枚、雌しべは1個、柱頭は4裂する。雄花は数個が束状につく。写真は9個ある。雄花は
花弁が3〜4枚、雄しべも3〜4個。 (2013年山引き)